岐阜県各務原市の漢方専門薬局

    根本からの改善をめざす漢方薬局

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当薬局の漢方で目指すもの

当薬局の漢方で目指すもの

漢方はもちろん、辛い症状、困っている症状を何とかしたいという目的で飲まれます。

しかし、漢方を服用すると体調は山あり谷あり。

目の前の症状のためだけでなく、もう少し広い目的を持って服用しなければ、

続けていくのも難しいのが現実です。

そこで、漢方の考え方と目的について書いてみました。

 

体は生態系と同じ

自然界では、葉っぱを虫がたべ、虫を鳥が食べるといった食物連の中で、それぞれの生き物の数や環境が絶妙なバランスを保つことによって維持されていますが、そのバランスは、乱獲などちょっとしたことでも崩れだし、連鎖内の生物全体に影響が及びます。これを人がもとに戻そうと、ある生き物だけ保護したとします。そうするとその生き物が過剰になり、それをまた人が別の生き物を増やすことで減らそうとする、というように、一度人が自然界に手を加えると、離れることができません。しかもそこで別の悪循環を作り出してしまうこともあります。

自然界の乱れは、可能な限り、自然身で治すことが理想です。

人も自然の一部です。漢方では、体も自然界の食物連鎖のように循環し、絶妙なバランスを保つことによって維持されていると考えています。人の体のバランスも自然界と同じくちょっとしたことで乱れます。そのバランスを体自身で修正しできるようにしてあげることが漢方の役割と考えています。

つまり漢方薬は、ある症状に対して直接何かをするのではなく、自分自身で治す力、自然治癒力を引き出すことで自然と症状が取り除かれるようにするものです。

ただ、自然治癒力を引き出すこと=症状がとれる ではありません。

ではそもそも症状とは何で出現するのでしょうか?

症状はなぜあらわれるか

まずストレスや過労など何らかの要因によって、体内にひずみが生じ、それが体内のもの同士を圧迫し、余分なエネルギーとなって蓄積されます。それがたまりにたまって我慢しきれなった時、外に放出されたものが症状と考えます。

従って、症状がでなくても、体内に余分なエネルギーが蓄積されていることもあります。  症状がない=体内が良い環境 ではないのです。

漢方では症状がなくなることを真の目的とはしていません。               次に、漢方の目的、自然治癒力の目指すもについてまとめてみました。

漢方で目指すもの

漢方の目的、それは生態系と同じく、体内で役割を持つものそれぞれが強すぎず、弱すぎず、スムーズに連携し、無理のない状態で維持される状態を作ることと考えます。これが漢方の目指す”根本から良い状態”です。そして体はその目的のためなら症状が一旦強くでることもいといません。症状がでることで、余計なエネルギーが発散されて、体内はいい状態なることもあるからです。

したがって、今の症状をとにかく早くとりたりたいという目的だけの場合、漢方は不向きかもしれません。漢方は症状をとることを目的にしていません。あくまでも、体内を無理のない状態にするためのものです。

ただ、症状は体内の状態の一部を反映しています。自然治癒力によって体内の状態が良くなれば、自然と症状は楽になります。症状がない⇒体内がいい状態 とは言えませんが、    体内がいい状態⇒症状がない とはいえるでしょう。

次に、このちょっと扱いにくくも感じる漢方の魅力について次に書いてみました。

漢方の魅力1

自然治癒力というと一見すると弱そうにみえます。確かに、ある症状がでたら、その一番の原因となる所を集中的に治す方が効率的のように思えます。

しかし、体も生態系と同じく、ある症状が出現した時には、体全体にも影響が及んでいます。他の部分のひずみが治らないまま、一部だけエネルギーを加えて元気にしたとすれば、他の部分にひび割れが生じています。そして、ひびわれが大きくればなるほど、一つの症状も出現しやすい状態になりますので、それを消すためにはさらに強いエネルギーを加え続けなければなりません

結局、ある一点だけを治そうとすると、その症状を消すための薬を飲み続けなければならないことになります。そして体全体も良くない方向に向かっていく可能性があります。

一方漢方は、自然治癒力を利用し体全体のバランスを整えることで、ある症状も自然に消えていきます。したがって、一つの症状を消すために薬を飲み続けなくてもいいですし、体全体が元気になるので、その他の症状も一緒に消えていくのです。

それでもやはり、局所的に悪い所に強い作用を加えた方が治りやすそう、と思われるかもしれん。しかし、漢方はそもそも一か所へ強い作用を与えることは必要ありません。北風と太陽のお話の、太陽さんと同じく、体全体のひずみがなくなることで自然と改善されるので、北風さんのような無理をしなくていいのです。

当薬局には、何年も症状に悩み、他に色々試してみたけれど変わらなかった、といって来られる方が殆んどです。それが漢方で満足な結果が得られるのは、ひとえに自然治癒力の底知れぬ強さからだと思っています。

そして、一つに的を絞らないいことでいいことがもう一つあります。それは、原因不明のもであっても対応できるということです。

 

漢方の魅力2

 

漢方服用によってかわるのは、症状だけではありません。日常生活にも変化が現れることがよくあります。例えば、お酒に酔いやすくなり沢山飲めなくなった、たばこが美味しくなくなった、甘いものが嫌いになった、疲れがでやすくなったなどですが、これは、漢方によって自然治癒力が働き、体にとっていい生活を送るよう、体が仕向けているものと思います。病気にならないための生活を自然と送れるようになってきます。

でも、疲れやすいという変化ははどうしておこるの?疲れない方が生活は楽なのに、と思われるかもしれません。人は、忙しかったり、ストレスが強くなったりすると、実際には疲れているのに、疲れを感じにくくなりがちです。疲れを感じなくなると、休まず働き続けます。そして、疲れがたまり過ぎればいつか病気になります。ここで漢方を服用すると、疲れの感覚が戻ってきますので、自然と休息を求めるようになり、疲れがたまらなくなります。

疲れを即効でとる目的のドリンクはよく売られています。確かに、疲れを忘れることはできるかもしれません。ただ、実際の疲れはたまっていきます。

 

漢方を生かすには1

このように、魅力が沢山の漢方ですが、その働き方を理解してあげることも利用する上で大切です。

例えば慢性病のように罹患期間が長い場合、体全体のバランスが大きく乱れてしまっています。それを自然の力で治すには、体のそれぞれの箇所が、他の所へ負担を掛けないよう、ゆっくり、少しずつ微調整していくことが必要です。

ゆっくりなのはまどろっこしくて、と思われるかもしれません。しかし、そこで調整された体は、体全体の循環を無理なく維持できる状態になっていますので、その後も崩れにくく、病気になりにくい体になっているはずです。

ただこれは、症状が消えることがゆっくりといっているのではありません。何をしても改善しなかった症状が、漢方によって驚くべき速さでとれてくる場合も多くありますが、症状が体内の状態を直接反映しているわけではありませんので、体の中が良い状態でない場合、再び症状が出現することもあります。

漢方を服用することは、体の大規模な修復工事です。山あり谷あり、色々な症状に付き合いながら、ゆっくりじっくりが近道です。

 

漢方を生かすには2

「漢方で目指すもの」で、書きましたように、漢方を服用すると、症状が一旦強くなることがあります。また、過去に悪かった症状なども再びでてくることもあります。これは、体をよい状態にもっていくための解毒反応の一種で、良い反応です。過去の症状は体の芯からに治っていたのではなく、奥に潜んでいただけと考えられます。よく、毎年ある季節になるときまった症状が出る方がみえます。それは、季節をきっかけとして眠っていた症状が目を覚ますのですのですが、漢方はそのきっかけと似ています。

奥に潜んでいるものは、どこかで外にださないと、いつか大きなひずみを生んで病気へとつながります。このような症状がでてきても、無理に抑えようとせず、自然に出してあげることが良い状態にする近道となります。

また、「漢方の魅力2」で書きましたが、漢方を服用すると、食べものの好みや生活スタイルが変わってくることがあります。これは、体にとって一番いい生活を送れるよう、体が求めるものです。自分の体はその人にとって何がいいことか、誰よりもよく分かっています。

いくら機械が発達しても、職人さんの手で作ったものの方が、機械より精密なものが出来た、という話も聞いたことがありますが、人間の感覚は鋭くなると、驚くべき正確性を秘めています。

今は、テレビや雑誌、インターネットなどで、この症状にはこれを食べるといい、といった健康のための情報が溢れています。しかし、あくまでもそれはその人にあった情報かどうかは分かりません。食べたくないのに無理してとってしまい、逆に状態が悪くなる可能性もあります。

健康になるためには、漢方を服用するだけでなく、日常生活もその人に合ったものでなくてはなりません。情報に紛らわされることなく、自分が本当に食べたいもの、食べたい量や、何がしたいかを、自分の心と向き合いながら選択することが大切だと思います。

 

 

漢方の弱点

漢方でいいことは沢山ありますが、漢方にも弱点があります。

一つに強いウイルスや細菌など、外から迫りくる強いものに対してですが、この場合、自然治癒力をフルに生かしても強すぎて排除できないないため、西洋薬に頼る必要があります。近年は、抗生剤の使用機会も増えましたが、それにより耐性菌も出現し、菌の威力も強くなってきているため、自然治癒力だけで治せないことが増えてきているかもしれません。

漢方が効かない場合として、もう一つ考えられるのが、バランスが崩れ過ぎて、自然治癒力では調整できない場合です。自然界の生態系でいえば、食物連鎖の生き物の一つが絶滅してしまっているような場合ですが、この場合もう二度と元の生態系に戻れなくなります。

人の体の場合、病気が悪化し過ぎていたり、複数の作用の強い西洋薬を長年服用していた場合などにみられます。この場合は一か所に標的を絞る西洋薬はものすごい威力を発揮しますので症状をとるために必要になってくるでしょう。

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