岐阜県各務原市の漢方専門薬局
不眠は、20代の方から80代の方まで幅広く相談を受ける疾患で、原因も様々です。
まず、若い方の原因でよくあるのは心(漢方でいうの五臓のうちの一つ)に関係している場合です。心は血を主るという言葉があるように、血が不足するとその影響がでやすい場所です。また、心は精神との関連も深いことから、血が不足してくると精神も不安定になり、不安で考え込んだり焦りやすくなります。この状態が続くと、血を消耗しやすくなり、さらに不安な状態になるという悪循環に陥り不眠へとつながります。また、この悪循環はもともと血が不足していない場合でも、精神が不安定な状態が続けば発生します。この循環は早く止めてあげないと、時間が経つほど治りにくい傾向にあります。それは消耗が酷いからではなく、不安や焦りといった良くない感情のエネルギーを発生させるエンジンの回転が時間が経つほど早くなり止まりにくくなるからです。最初の方は、西洋薬などでその感情を抑えこむことは可能です。ただ、時間が経って抑えきれなくなってから漢方を始められると中々回復が難しいのが現状です。早め早めの対応が大切と思います。
また、よくご相談を受けるのが、高齢になってから眠れなくなったというご相談です。年齢を重ねますと腎は衰弱してきます。腎と心との関連性は高く、腎が衰弱すると心の状態も乱れます。漢方では腎を補い、心とのバランス調整をはかります。この場合の不眠対策は老化防止にも等しいものですので、即効性は難しいですが、他の変化も期待しながら気長に続けることが必要です。
不眠は女性の更年期にも多くみられますが、この場合は上記腎の衰えによる心への影響とともに、肝の乱れも関連することが多く、更に肝は心にも影響を与えるため、心は二重の打撃を受けることになります。広い範囲にわたっての改善が必要ですが、人によって特にどこが弱いか、乱れが強いかが異なるため、その方に応じた対応がとても大切になってきます。
最近は寝る前のテレビやパソコン、携帯など眠りを妨げるものが増えてきました。また、深夜の食事も眠りのリズムを妨げる原因の一つです。不眠では、生活改善の見直しも重要です。
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